今だからこそしたい、キャリアを考えるということ#転職すべきかどうか?
世間は 緊急事態宣言 発令のことで持ちきりですね。
私自身、リモートワーク中で、不要不急な外出は基本的に控えているつもりだったので
あんまり生活は変わりませんが…
普段だとこれくらいの時間、結構自宅前を通って駅へ向かうサラリーマンの方々がおられるんですが、今日は全然見かけず、人通りがまばらで、異様な雰囲気を感じています。
さて、ちょっと気分を変えて。
【今だからこそしたい、キャリアを考えるということ】
と冠して、今日は# 転職 すべきかどうか?についてのお話です。
「終身雇用」が叫ばれていた日本は今は過去。
もはや転職することは悪でもなんでもなくなってきましたよね。
今日は下記についてお話できれば幸いです。
日本と海外の「仕事につく」考え方の違い
これは結構有名なお話ですし、海外映画や海外ドラマを見てるとすごい簡単に仕事辞めたりしますよねw
日本と海外では根本的に「仕事につく」という考え方が違います。
就職する海外型:海外での採用では「総合職採用」は基本的にありません。
人を雇う必要が出てくると「営業メンバーポジション」のように、必要なポジションの求人をオープンします。
そうやって採用した人は人事やマーケに異動することは基本的にありません。
(社内転職制度がある会社はありますが)
もしその会社で営業メンバーの人数がtoo muchであると感じた場合や、
部門が閉鎖される場合などは解雇します。
会社都合の「円満解雇」の場合は、退職金が支払われることも多く、
その退職金で食いつなぎながら、職としてのプロフェッショナリズムを元に、
基本的には給与UPで転職します。
就社する日本型:日本では新卒で「総合職/地域限定採用」され、勤め上げることが美徳とされてきました。
そうやって採用した人は「〇〇社の人間として」育てられ、「〇〇社のどこでも活躍できる人間」が素晴らしいとされます。
雇用に対しての保証が強い日本では「営業成績が振るわない」から解雇になったり、
「●●支社が閉鎖になるから」解雇になることはなく、どこかのポジションにスライドして雇用してもらいます。
時には「経理部長」にいきなり「システム部長」がスライドしてきたりします。
そして、実力がわからないし「当社で活躍できるかわからないから」同規模同業種同士の日系企業だと、年収UPでの転職はあまりありませんでした。
終身雇用型のキャリアから脱出できてるか?
こうした文化?の違いから、会社も個人も採用の仕方が大きく異なってきました。
この違い、どちらが良いとか悪いとかではないのですが、
これまでの「終身雇用型」を前提とした考え方なのです。
終身雇用を前提としている=この会社で役に立ち続けることが前提 ですから、
社歴が長いほど役に立つし、年功序列が秩序になってくる。
社に貢献していればご飯を食べていけるので、今与えられた仕事を全うする。
個人のキャリア形成云々ではなく、社内のどこでも役に立てる人間が重宝されるという考え方です。
しかし、この考え方はあくまで「終身雇用を前提としている」のです。
会社のために滅私奉公し、社内で重宝がられる人間になるべく「モーレツ社員」になった見返りに、
会社は「今与えられた仕事を全うし、社に貢献していればご飯を食べていける」という安定性を提供してくれていました。
そしてついに、日本を代表する企業でさえ、終身雇用を守っていくのは難しいと宣言しました。
世間の流れがこうも早くなっています。
世界とつながり、競争相手や協業相手が国外にあることも珍しくありません。
世界では、前述の通りプロフェッショナリズムに磨きをかけた人材がしのぎを削っています。
たとえば、そんな人たちが技術を結集し開発していくEVや自動運転の技術に対抗して、
今ある先端技術を用いてMaaS化を推進していかなければなりません。
その道のプロフェッショナリズムに磨きをかけて生活してきている人と、
会社のために、社の方針に従って幅広く色んなことを頑張ってきた人。
どっちも精いっぱい頑張ってきました。
でも、どちらの人々の結集のほうが、この時代の流れに淘汰されず、洗練されたサービスを提供していけるのでしょう。
企業として生き残っていくために、「〇〇社で何年やってきた」よりも、「●●の専門家」のほうが重宝される時代です。
そうして終身雇用は崩壊を迎えたのです。
「終身雇用守るの難しい」トヨタ社長が“限界”発言(19/05/13)
社内スキルとポータブルスキル
ただ、今働いている会社が終身雇用型偏重型だとしても
「すぐに辞めないといけない」わけではありません。
「市場価値の高い人材」でありさえいればいいのです。
では、市場価値の高い人材とはなにか?
「〇〇社で何年やってきた」よりも、「●●の専門家」であることを誇れることです。
あるいは、「営業」のコミュニケーション/ソリューションスキル×「人事」の知識を生かすような、スキルタグを増やしていくような考え方でもいいかもしれません。
ここで重要なのは「〇〇社ではこう」というスキルではなく、世間の動きを知って、よそでも、そのスキルを活かすことができる再現性をもっているかどうか、です。
このように、色々なところに持ち運びできるスキルをポータブルスキルといいます。
「〇〇社では***という仕組みがあり同じようにすれば大丈夫」
ではなく
「〇〇社では***という仕組みがあり、ここではXXXという状況なんでここを活かしましょう」
といった、なぜその物事がうまくいっていて、どうすれば課題が解決できるのか、という事が理解できていて初めてポータブルスキルといえます。
そうでなければ、言われたことをただやっているだけなのです。
自分に身についているのが、ポータブルスキルかどうかを考えることが大事です。
会社に属する人は「社内スキル」と「ポーダブルスキル」で給与が決まっています。
社内スキルは、その社での立ち居振る舞い方を良く知っていて、社内のリソースの活用の仕方を良く知っているスキル。
ポータブルスキルは前述の通り、なぜその物事がうまくいっていて、どうすれば課題が解決できるのか、という事が理解でき、別の場所でもその実績を再現できるスキル。
ビジネスマナーから、専門性の高いスキルまで、幅広く言いえます。
どんな会社でも両方のスキルが絶対に必要です。
どんなにポータブルスキルがあっても、社内を乱すような人材は評価されませんし、バランスは大事です。
ただ、社内スキルだけが高いと、その社内を出てしまうと「人材としての価値」は「ポータブルスキル」のみとなってしまいます。
よく勘違いしてしまうのですが、「〇〇社ではTOPセールスマン!」であったとしても
〇〇社の色んなリソースを活用して、〇〇社のサービス(製品)を営業していることを理解していないと、別の場所でもその実績を再現することができません。
〇〇社のサービス(製品)がいいのか、マーケ部隊が優秀なのか、上司のアドバイスが適切なのか、営業の仕組みが素晴らしいのか…何がトリガーかはわかりませんが、なぜその物事がうまくいっていて、どうすれば課題が解決できるのかが理解できていないと、「こんなはずじゃなかった…」という結果になるのが転職の怖いところでもあります。
タテ・ヨコ・ナナメ に光はないのか?
かといって、「今すぐビジネススクールへ通え!」というわけではありませんw
今自分が担当している仕事は、会社にとってどういう役割でしょうか?
なぜ、今の仕組みはうまくいって(あるいはうまくいって)いないのでしょうか?
それは、世間一般と比べてどうでしょうか?
活躍している人(あるいは活躍していない人)はどう違うのでしょうか?
その役割を他社で果たすのならば、そうすればその物事がうまくいっていて、どうすれば課題が解決できるのでしょうか?
それを理解し、改善していくことで、得られるポータブルスキルはあるはずです。
そうして、「社内スキル」と「ポーダブルスキル」をバランスよく鍛えましょう。
焦って今すぐ転職すると、なまじ「ポーダブルスキル」がない(orうまく言語化できない)ために自分を安売りすることになります。
タテ・ヨコ・ナナメを見渡して、自分の市場価値を上げることができるのはどうなったときでしょうか。
転職を考えているなら、まずは「今転職すべきかどうか」を検討してみてください。
今日のまとめ
キャリアの考え方はどんどん変わってきている。
(特に親世代とは大きく違う)
社内で活躍できる=どこでも活躍できる わけではない。
「社内スキル」と「ポーダブルスキル」をバランスよく鍛え、自分の市場価値を考えて転職のタイミングを検討するべき。
▼参考にした本はこちら▼